スポーツ歯科とは
スポーツ歯科とは、アスリートの口腔および歯の健康を専門的にサポートする分野です。競技中のパフォーマンスを向上させるための歯科治療や、スポーツによる外傷の予防を目的としています。
具体的には、外傷による歯の損傷、顎関節の問題、口内炎、歯の摩耗などの治療や予防が含まれます。また、呼吸や噛み合わせの改善を通じて、競技力の向上を目指すことも重要な役割です。
スポーツ歯科は、単なる外傷予防にとどまらず、健康的な口腔環境の維持を通じて全身のコンディションを整える役割も担っています。特に、マウスガードの使用はアスリートの口腔内を守るために強く推奨されています。
当院院長は日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト(*注釈)の資格を有しており、地元実業団選手や大学生アスリートのサポートを続けています。また多くのトップアスリートを歯や口腔、顎位の観点からサポートしてきたプロフェッショナル集団「INFIBITEETH」のメンバーでもあり、機能性はもちろんデザイン性の高いマウスガードの作成をご提案することができます。(https://ultramouth.com)
*日本の歯科医師免許取得後を4年を経過し、都道府県歯科医師会もしくは日本体育協会加盟競技団体等から推薦され、日本歯科医師会および日本体育協会が認めた者が、医科共通25時間、スポーツ歯科医学23時間(日本スポーツ歯科医学会認定医はうち9時間免除)のカリキュラムを受講し、日本歯科医師会、日本体育協会がスポーツ歯学の臨床経験の有無等について審査することで取得できる[1]。
マウスガードの使用
マウスガードは、スポーツによる衝撃を吸収し、歯や顎の骨、さらには口腔内の軟組織を保護するための重要な装置です。
衝撃を受けた際、マウスガードがその力を分散・吸収することで、歯が折れる、欠けるといった外傷を予防・軽減します。
また、顎への衝撃も軽減され、骨折や脳震盪のリスクも低減されます。
特にコンタクトスポーツでは、マウスガードの使用が重大なケガを防ぐための不可欠な対策となります。さらに噛み合わせが強くしっかりできるため力を発揮しやすくなりパフォーマンスの向上を期待できます。
サッカー

サッカーは、激しい動きや接触が多いスポーツで、特に競り合いやヘディングの際に顔や口腔に対する衝撃が発生しやすい競技です。
選手同士のぶつかり合いや、ボールが顔に直撃するなどの場面では、歯や顎に大きなダメージを受ける可能性があります。
選手同士が競り合いをした時に、相手の肘が歯に当たってしまい、歯が抜け落ちてしまったケースや、ヘディングの時に相手の頭が歯に当たってしまい歯が欠けてしまったケースなどサッカーでは様々な口腔内の外傷に出会います。
このような時に、口腔内を保護するためにマウスガードを使用することで、歯が欠ける、折れるといった外傷を防ぐことができます。
特に、カスタムメイドのマウスガードを使用することで、しっかりとしたフィット感と最大限の保護が期待でき、プレー中の不意の衝撃から口腔内を守る効果が高まります。
また、歯を守るだけでなく、顎への衝撃を吸収することで、脳震盪などのリスクも軽減されます。
バスケットボール

バスケットボールは、ジャンプや素早い動きが求められるスポーツで、選手同士の接触が頻繁に発生します。
シュートやリバウンドの際には、肘や肩が顔に当たることがあり、口腔外傷のリスクが存在します。
マウスガードを使用することで、これらのリスクを大幅に軽減することが可能です。
特に、バスケットボールでは動きが速いため、マウスガードの装着が口腔内の保護に役立ちます。
市販のマウスガードでも一定の保護効果がありますが、個々の口腔の形状にぴったりとフィットするオーダーメイドのマウスガードを使用することで、歯や顎への衝撃をより効果的に分散させることができます。
また、しっかりとフィットするマウスガードは、プレー中に違和感を感じさせず、集中力を保つことができます。
ラグビー

ラグビーは非常に激しい接触を伴うスポーツで、選手同士のタックルやスクラム中に口腔や顎に強い衝撃が加わることが頻繁にあります。
特に、歯の損傷や顎の骨折といった重篤な外傷のリスクが非常に高い競技です。
そのため、こうしたリスクを最小限に抑えるために、マウスピース(マウスガード)の着用が強く推奨されています。
ワールドラグビー(World Rugby)の公式ルールでは、マウスピースの着用は義務ではないものの、安全面を考慮し、多くの選手が自主的に使用しています。
また、ジュニアレベルや学校のラグビーリーグでは、選手の安全を守るためにマウスピースの着用が義務化されている場合が多いです。
ニュージーランドやイングランドのジュニアリーグでは、試合中にマウスピースを装着しないと参加できないこともあります。
マウスピースは、口腔内の外傷を防ぐための非常に重要なアイテムです。
特に厚みがあり強度の高いマウスガードは、衝撃を効果的に吸収し、歯や顎へのダメージを軽減します。
カスタムメイドのマウスガードは、選手一人ひとりの口腔の形に合わせて作られるため、フィット感が高く、最大限の保護効果を発揮します。
ラグビーのような激しいスポーツでは、歯や顎だけでなく、全体的な口腔の健康を守るために、耐久性の高いマウスガードを選ぶことが非常に重要です。
ラグビーを安全に楽しむためには、マウスピースの着用が欠かせません。
特に若年層の選手にとっては、口腔の健康を守るための第一歩として、しっかりとした保護具を装着することが重要です。
ボクシング

ボクシングは、顔面に直接的な打撃が頻繁に加わるスポーツであり、口腔外傷のリスクが非常に高い競技です。
特に、歯が折れたり、顎が外れるなど、深刻な外傷が発生する可能性があります。
そのため、ボクシングの公式ルールでは、マウスピース(マウスガード)の着用が義務付けられています。
例えば、アマチュアボクシングの統括団体であるAIBA(国際ボクシング協会)や、プロボクシングを管理する多くの団体(WBC、WBA、IBFなど)のルールブックでは、選手が試合中にマウスピースを装着しなければならないと明記されています。
もし試合中にマウスピースが外れた場合、レフェリーがタイミングを見て試合を中断し、選手が再びマウスピースを装着するまで試合を再開しません。
これは、口腔内の保護が確実にされていない状態で試合を続行することが非常に危険だからです。
ボクシング用のマウスピースは、他のスポーツに比べて特に厚みがあり、衝撃吸収性に優れた素材で作られています。
これは、顔面への強力な打撃に耐えるために必要な特別な設計がされているからです。
また、オーダーメイドのマウスガードを使用することで、個々の選手の口腔に最適なフィット感が得られ、試合中に外れることなく、最大限の保護を提供します。
マウスピースは、選手が安心して試合に集中できるようにし、歯や顎の損傷リスクを大幅に低減するために欠かせない装備です。
ボクシングという激しい競技において、マウスピースの重要性は非常に高く、安全なプレーを支える重要な役割を果たしています。
マウスガードの費用
保険適用外の自費診療となります。
28000円~
(カラー、デザインをカスタムすることで金額は変わります)