高齢化が進む現代では、長生きをすることはもはや目標ではありません。求められるのはいかに元気に健やかに長生きをするか。つまり健康寿命をどれだけ伸ばせるかが一番の願いとなります。それを達成するために不可欠なのは健やかなお口の状態をキープすることです。ただ、若いうちにはそれが理解できる人が少ないので、たいていの人はつい歯のことはおざなりになってしまいがち。できれば、若いうちから、一時的な治療だけではなく、そこから始まる日常的なメンテナンスに励んで欲しいと願っています。
歯のケアは不調になってからのことではなく、毎日のこと、そして一生のこと。そんなケアだけが、高齢になっても健康なお口を保つことで、生活の質が高まり、本当の意味で「元気で長生き」を実現できるからです。
診察室にて、私はもちろん治療もしますが、場合によっては患者さまと話をしている方が長いときがあるほどです。歯の状態のご説明、これから施す治療のご相談、さらには普段どんなケアをされているかインタビューしたり、この先のお口の健康へのご希望や経済的なことについてうかがったりと、患者さまとはお話しすべきことがたくさんあります。
ときには非常にデリケートな部分に触れるような会話もありますが、それらはすべて治療に役立つ情報なのです。もちろん、患者さまの質問や疑問、相談にもできるだけ丁寧にお応えしています。
そうやって、お互いのコミュニケーションを重ねていくなかで、実際に私が行っているのは、患者さま自身という「人を診る」ことかもしれません。歯一つだけではなく、その歯がどうして歯医者での治療に至ったのか、この先、その歯を含むお口の健康をどう守っていけるのか、歯科治療を通じて、ともに考え、歩んで行くためです。
そんな当院の歯科医療に対する熱意を感じて、佐藤歯科医院のファンになってもらうこと。それが私の歯科医としてのテーマであり、日頃から心がけていることです。そのためにいろいろな面での努力を惜しまないのが、私の自負でもあります。地元をはじめ、遠方から通ってくださる方々、老いも若きも当院の患者さまはすべて家族だと思って、今日も診察室でお待ちしています。